ダブリンの見どころ<北界隈・オコンネル通りとその界隈(2)>
DUBLIN


GPO (General Post Office)
中央郵便局 (66)

オコンネル通りの新ランドマーク「光りのモニュメント/スパイヤ」の横、イオニア式の優美な円柱がある中央郵便局は、1815年にフランシス・ジョンストンが設計したジョージ王朝時代の公共の建物としては後期のもの。屋根の上の3体の像は、商売の神マーキュリー(Mercury)、アイルランドを表わすハイバーニア(Hibernia)、誠実を象徴するフィデリティ(Fidelity)。
中央郵便局は、1916年のイースター蜂起の際にアイルランド軍の総指令部が置かれたところで、緑、白、オレンジ色の現在のアイルランドの国旗が掲げられ、臨時大統領のパトリック・ピアースが玄関ポーチから『アイルランド共和国宣言』を読みあげた。戦いは約1週間続き、激しい砲撃で建物は破壊、最後に火が放たれて正面部分を残して完全に焼き尽くされた。
建物は1925年からようやく修復が始まり、1929年に郵便局としての営業を再開した。建物正面の円柱には現在も弾丸の跡が残っている。郵便局の大理石のホールには、イースター蜂起のエピソードがパネルで展示されている。
中央郵便局
O'Connell St., Dublin 1
TEL: 01-7057000
■営業:月〜土曜日8:00〜20:00/日曜日、祝日10:00〜18:30
■アクセス:トリニティカレッジから徒歩約8分

建物の正面の窓際にオリバー・シェパード作(1935年)ケルトの神話の英雄『クーホリンの死』(The Death of Cuchulainn)の像がある。アイルランドの戦士クーホリンは死んでもなお敵に戦う意志を示すため自分自身を木に縛った。敵は恐れて近寄ることができなかったが、からすがクーホリンの肩にとまった時ようやく死んだことがわかった。その戦いと勇気がイ−スタ−蜂起の勇士と重ねあわさっている。


コラムタイトル 1916 Easter Rising <イースター蜂起>

第一次世界大戦が始まり、英国が戦争に奔走する好機をとらえて1916年4月24日、イースターマンデーに決行された蜂起は、アイルランド義勇軍とアイルランド市民軍が中央郵便局とその他13箇所の要所を占領し、パトリック・ピアースが中央郵便局の玄関ポーチから『アイルランド共和国宣言』を読みあげたが、6日間の戦いの後3000人以上の死傷者と200軒以上のダブリンの建物を壊して無条件降伏、指導者たちは処刑されるという結果に終わった。しかしアイルランドを自治国からさらに独立国へと導く大きな原動力となる出来事であった。


Gresham Hotel
グレシャムホテル (67)

1817年にトーマス・グレシャムが開いたホテル。孤児だったグレシャムはパーネルスクエアの邸宅で執事として働いていたが、経営の才能を認められ、オコンネル通りのタウンハウスと賃貸契約を結び、グレシャムホテルを設立した。ダブリンで最も古く由緒あるホテルの一つ。
1919年から1921年のアイルランド独立戦争の間、マイケル・コリンズはこのホテルでたびたび同士と密会した。その後結ばれたイギリス・アイルランド条約について条約容認派と、アルスター地方を含めて独立した共和国設立を唱える条約反対派に分かれ1922年に内戦に発展した際、カーサル・ブルーアとイーマン・ドゥ・バレラが率いる条約反対派はグレシャムホテルを総指令部とした。1週間の戦いでオコンネル通りは再び荒廃状態になり、ブルーアは同士に降伏することを命じたが、ブルーア自身はそれを拒否し、ホテルの外で致命傷を負い倒れた。
グレシャムホテル
25 Upper O'Connell St., Dublin 1
TEL: 01-8746881
http://www.gresham-hotel.com
■アクセス:トリニティカレッジから徒歩約10分


1960年代にビートルズが即興セッションを行った(アイルランドでのライブ演奏はここだけ。)

ジョイスの『ダブリナーズ』の最後のショートストーリー『The Dead』の最後のシーンはこのホテルの一室で撮影された。


Moore Street Market
ムーア通りマーケット (68)

ファッショナブルなショッピング街ヘンリー通りを曲がると、独特のダブリンアクセントの英語が話される活気あるムーア通り商店街がある。国際色が豊かで、アジアやアフリカの物産店や、通りには色鮮やかな果物や野菜を売る屋台が並ぶ。イースター蜂起で、燃え上がった中央郵便局から逃れてきたアイルランド軍がムーア通りNo. 16のフィッシュアンドチップスの店の裏に身を隠し、すでに多数の民間の死傷者を出していたこの戦いを終結するため、降伏を決意した。その場所を記した銘板があるこの店は現在はプランケッツという精肉店になっている。
ムーア通りマーケット
■アクセス:トリニティカレッジから徒歩約10分



St Mary's Pro-Cathedral
聖メアリーズプロ大聖堂 (69)

カトリック刑罰法が緩和されて、オコンネル通りの現在中央郵便局が建つ場所にカトリックの教会を建築する計画が持ち上がったが、ダブリンのプロテスタント議員からの猛反対にあい、オコンネル通りのわき道のカテドラル通りに建てられることとなった。1825年に完成した聖メアリープロ大聖堂は、ギリシャの建築様式で、美しいドーリア式の円柱があり、祭壇はアイリッシュイタリアンアーティスト、ピーター・トゥルネレーリが設計したドーム型で、正面に‘キリストの昇天’の漆喰彫刻がある。
1847年に埋葬のためにイタリアのジェノバからダニエル・オコンネルの棺が運ばれた時、葬儀に集まった人々はカスタムハウスからマルボロ通りまでを埋め尽くしたと言われている。屋根の上の3体の像は、聖ローレンス・オトゥール(St Laurence O'Toole)、聖メアリー(St Mary)、聖パトリック(St Patrick)。
聖メアリープロ大聖堂
Marlborough St., Dublin 1
TEL: 01-8745441
■開館:月〜土曜日8:00〜18:30/日曜日8:00〜19:00
■アクセス:トリニティカレッジから徒歩約10分


テナー歌手、ジョン・マコーマックは1904年にこの教会の聖歌隊のメンバーだった。




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