ダブリンの見どころ<南界隈・ダブリン南郊外(1)>
DUBLIN


The Outskirts - South
ダブリン南郊外
ダブリンからDARTやバスに乗ると、町を過ぎたころからすぐに田舎の風景が広がる郊外に出る。特にDARTの南行きは海岸沿いを走り、ヨットや客船の行き交うダンレアリーやキライニーの高級住宅地など天気の良い日はダブリン湾が地中海に見えてくる。


Ballsbridge
ボールスブリッジ界隈 (56)

1830年から1860年に建てられたビクトリア王朝建築の邸宅が並ぶダブリン郊外のボールスブリッジは閑静な高級住宅街で、5ツ星ホテルや外国の大使館が並ぶ。またラグビーのナショナルチームのホームグラウンド(Lansdowne Road Stadium)があり、試合が行われる時はチームカラー(緑、白、オレンジ)を身に付けたサポーターで賑やかになる。

57. ロイヤルダブリンソサエティショーグラウンド
(Royal Dublin Society Showgrounds)
ロイヤルダブリンソサエティは1731年に設立された研究機関で、ダブリンの近代都市開発を推進し、国立博物館、図書館、ギャラリー、植物園の建築を後援した。ショーグラウンドはこの種のものではヨーロッパで最初のもので、作物や家畜の品種改良の研究などを行なう。おもな会の機能は19世紀末に国に引き継がれたが、ショーグラウンドの建物や広い庭園は年間を通して会議や展示会などさまざまなイベントに利用されている。
ボールズブリッジ
■アクセス:グラフトン通りから徒歩約30分/DART(LANSDOWNE ROAD STATION)/バス(No.5、7、7A、8/BURGH QUAYから、45/EDEN QUAYから:BALLSBRIDGE・ANGELSEA ROAD下車)

ロイヤルダブリン
ソサエティショーグラウンド
Ballsbridge
Dublin 4, Ireland
TEL: 01-6680866
http://www.rds.ie
■5月/スプリングショー、8月/ダブリンホースショー(アイルランドとイギリスからよりすぐりの馬が出場する。


Rathfarnham Castle
ラスファーナム城 (103)

ラスファーナム城は1583年にアダム・ロフタス大主教のために建てられた要塞の役目を兼ねた邸宅。イギリス、ヨークシャー州の出身であるロフタス大主教は礼拝堂勤務の牧師としてアイルランドに来て、のちにダブリンの大主教とトリニティー・カレッジの最初の学長となった。
ラスファーナム城は4つの四角いコーナータワーをもつ頑丈な構造の城で、18世紀にウィリアム・チェンバース*とジェームス・スチュワートが設計した内装はジョージ王朝スタイルで18個もの暖炉があり、かつてダブリンで最も大きな邸宅だった。城は1720年代からオーナーが代わりさまざまに手を加えられ、18世紀末から19世紀末まで放棄されて、城にあったアートコレクションの数々は分散してしまった。1913年に土地の一部がゴルフコースに売られ、一方、城はイエズス会修道士が買いとった。1987年以来修復作業が行われている。

ラスファーナム城
Rathfarnham, Dublin 14
TEL: 01-4939462
■開館:5月〜10月毎日9:30〜17:30
■アクセス:バス(No.16/O'CONNELL STREETから:RATHFARNHAM CASTLE下車)
■料金:2.00ユーロ/学生1.00ユーロ
■カフェ


*ウィリアム・チェンバース:カジノマリノとヒュー・レーンアートギャラリーの設計者


St Enda's Park / Pearse Museum
聖エンダパーク/ピアース博物館 (104)

ラスファーナムにある聖エンダパーク(St Enda's Park)は地域の人々の憩いの公園。夏期には野外コンサートも行なわれる。公園内にある聖エンダスクール「Scoil Eanna」(St Enda's School)は愛国者で詩人のパトリック・ピアースが1910年に開いた学校。授業は全てゲール語で行なわれ、ハーリングやゲーリックフットボールなどのアイルランド独自のスポーツや、アイルランド文学や文化を学んだ。学校は1916年に閉鎖され、同じ年のイースターマンデーにパトリック・ピアースと兄弟のウイリーが、ここから蜂起のために打ち合わせしていたダブリン市内の集合場所へと向かった。
学校はピアース博物館として、かつての学校やピアース兄弟に関する資料を展示している。またネイチャースタディセンターとして聖エンダパークの散策なども行なっている。
ピアース博物館
St. Enda's Park, Grange Road, Rathfarnham, Dublin 16
TEL: 01-4934208
■開館:2月〜4月と9月〜10月毎日10:00〜17:00
5月〜8月毎日10:00〜17:30
11月〜1月毎日10:00〜16:00
■アクセス:バス(No.16/O'CONNELL STREETから:GRANGE ROAD下車)
■無料
■カフェ(5月〜9月毎日/2月〜4月と10月週末のみ)



コラムタイトル Patrick Pearse <パトリック・ピアース>(1879-1916)

Padraig Pearse/パドレグ・ピアース)
弁護士、教師、そして作家だったピアースは、国家主義者でケルト神話の英雄クーホリンや、アイルランドの自由のために戦ったウォルフ・トーンやロバート・エメットを尊敬していた。
1895年にゲーリックリーグのメンバーになるが、ダグラス・ハイドと考え方で対立、またアイルランドの学校教育が英国化を促進していることを懸念し、1908年に自ら学校を設立し、ゲール語でゲール文化を中心とした授業を行なった。しかし理想的な教育に走るあまり学校経営は経済的に苦しく、1910年に聖エンダパークに学校を移転するころには生徒数もかなり少なくなっていた。
1913年にアイルランド義勇軍の結成に加わり、さらにアイルランド共和国同盟(IRB)にも参加して、その最高審議会でイースター蜂起の計画をたてた中枢メンバーのひとり。1916年のイースターに決行された蜂起において、オコネンル通りの中央郵便局の正面玄関ポーチでアイルランド暫定政府の臨時大統領として『アイルランド共和国宣言』を読み上げた。無条件降伏した後、弟ウイリーを含め15人の指導者とともに5月3日にキルメイナム刑務所で処刑された。


Drimnagh Castle
ドリムナ城 (105)

建築されてから1954年までおよそ800年間に渡って居城であった、アイルランドで最も古い封建制のタワーハウスの一つ。地下室や見張り用のタワー他さまざまな防御機能が城内に備わり、また外堀のある城はアイルランドでは唯一のもの。特に17世紀のスタイルそのままの美しい庭も見どころ。
ドリムナ城は、アングロノルマンのバーンウォール家によって13世紀に建てられ400年以上にわたってその一族が住んでいた。近隣の一族からの攻撃も多く、その度に砦としてさまざまな工夫を加えた。矢を射る窓、城の入り口を低くし、侵略者が身をかがめて入るところを上から熱湯を注ぐ「殺人ホール」、建物内部のらせん階段は通常反時計回りであるが、城守であるヒュー・バーンウォールが左ききであったため、左手に剣を持つことを考え時計回りのらせん階段になっている。 また城内に押し入られた場合に備えて最上階のグランドホールは多目的に利用できる居間や寝室となっている。
ドリムナ城
Long Mile Road, Drimnagh, Dublin 12
TEL: 01-4502530
■開館:4月〜9月 水・土・日曜日12:00〜17:00
10月〜3月 水曜日12:00〜17:00/日曜日14:00〜17:00
■アクセス:バス(No.56A/EDEN QUAYから:DRIMNAGH ROAD下車)
■料金:4.00ユーロ/学生3.50ユーロ





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