ダブリンの見どころ<北界隈・ダブリン北郊外(1)>
DUBLIN


The Outskirts - North
ダブリン北郊外
20,000種類の植物を育てる植物園や冬には北極圏から渡ってくる30,000羽以上の野鳥が生息するドリーマウント海岸。グレース・オマリーとの約束を今日も守り続けるホウス城が建つホウス半島では、快晴の日にアイリッシュ海を眺めながらのウォーキングが楽しめる。


GAA Museum / Croke Park
GAA博物館/クロークパーク (61)

GAA(Gaelic Athletic Association)は1884年に設立したアイルランド最大のスポーツと文化振興組織。クロークパークはハーリングとゲーリックフットボールの国内大会が行なわれるスタジアムで、GAA博物館はゲーリックスポーツの歴史や伝統を紹介し、有名選手の使った道具やユニフォーム、トロフィーなども展示されている。またインタラクティブディスプレイでハーリングやゲーリックフットボールの基本的スキルをテストすることができる。

クロークパークはアイルランドの国家主義運動と強く結びついていた為、1918年に英国政府がこのスタジアムでの国際試合の開催を禁じた。
1920年11月21日の日曜日、ゲーリックフットボールの試合が始まって直後に英国の武装グループ‘ブラックアンドタンズ’が小型飛行機でスタジアムの上空から1万人の観客と試合中の選手に向かって発砲した。英国とアイルランドの自治をめぐるゲリラ戦の報復による「ブラディサンデー」と呼ばれる事件であるが、10才の子供を含む観客11名とティペラリーチームのマイケル・ホーガン選手が命を奪われ多くの負傷者を出した。この事件は両国の紛争をさらに激化させ、この後の独立や内戦にも影響を与えることとなった。
スタジアムには「ホーガンスタンド」と名付けられたスタンドがある。現在もクロークパークでは国際試合は行われていない。
GAA博物館
Gaelic Athletic Association
Croke Park, St Joseph's Avenue, Dublin 3
TEL: 01-8192323
■開館:月〜土曜日9:30〜17:00/日曜日、祝日12:00〜17:00(試合開催日は博物館見学はスタジアムチケットを持つ人のみ)
■休館:イースター、クリスマス
■アクセス:トリニティカレッジから徒歩約25分/バス(No.3、11、11A、16/O'CONNELL STREETから他:NORTH CIRCULAR ROAD下車)
■料金:5.00ユーロ/学生3.50ユーロ(スタジアム見学:8.50ユーロ/学生6.00ユーロ)
■カフェ/ギフトショップ



National Botanic Gardens
グラスネビン植物園 (112)

グラスネビン植物園は1795年にロイヤルダブリンソサエティの協力で植物研究のために設立、トルカ川の南19.5ヘクタールの広さに、およそ20,000種類もの植物が栽培されている。4つの温室のうち曲線が印象的なグリーンハウスはビクトリア時代の建築家リチャード・ターナーのデザインで、1843年に着工し26年かけて完成した。ターナーはベルファストのボタニックガーデンのグリーンハウスとロンドンのキーガーデンのパルムハウスも設計した。
グリーンハウスには巨大なヤシ、サボテンやバナナの木があり、またさまざまな環境を人工的に作り、高山植物や熱帯の植物、ピートガーデン、ハーブガーデン、ベジタブルガーデンなど、多種多様な植物を一度に見学できる。じゅうたんのように一面に花を咲かせるカーペットベディングやローズガーデンの、トーマス・モアの詩で紹介されたキルケニーの「夏の最後のバラ」は特にみどころ。この植物園では1844年に世界で初めてランを種から育て、またヨーロッパで初めてパンパス草と巨大スイレンを育てた。ビジターセンターではガイド付ツアーも行なわれる。
グラスネビン植物園
Botanic Road, Glasnevin, Dublin 9
TEL: 01-8570909
■開館:3月〜10月 月曜日〜土曜日9:00〜18:00/日曜日10:00〜18:00
11月〜2月 月曜日〜土曜日10:00〜16:30/日曜日10:00〜18:00
※グリーンハウスの開館時間はそれぞれ異なります。
■休館:クリスマス
■アクセス:バス(No.13、19/O'CONNELL STREETから、134/MIDDLE ABBEY STREETから:BOTANIC AVENUE下車)
■無料(ガイド付ツアー要予約2.00ユーロ)


Glasnevin Cemetery
グラスネビンセメタリー (113)

グラスネビン植物園の隣にある49ヘクタールのグラスネビンセメタリーにはアイルランドを代表する英雄たちが埋葬されている。
1832年にダニエル・オコンネルが設立したカトリック信者のための墓地で、ケルト十字やシャムロック、ハープなどアイルランドを象徴するシンボルをかたどった墓標が並んでいる。51メートルの高さのラウンドタワーはオコンネルの功績をたたえた記念碑で、オコンネルは1847年にジェノバで亡くなり1869年にこの地に埋葬された。
政治家チャールズ・スチュワート・パーネル、英国の外交官でありながらアイルランド軍で戦ったサー・ロジャー・ケースメント、独立の戦士マイケル・コリンズ、詩人ジェラード・マンリー・ホプキンス 、作家ブレンダン・ビーハン、政治家アーサー・グリフィス、ジム・ラーキン、 マーケビッツ伯爵夫人、イーマン・ドゥ・バレラを含め約120万人がグラスネビンセメタリーに眠っている。ガイド付ツアーではさまざまなエピソードが語られる。
グラスネビンセメタリー
Finglas Road, Glasnevin, Dublin 9
TEL: 01-8301133
http://www.glasnevin-cemetery.ie
■開館:朝〜日没(ガイド付ツアー:10月〜4月 水・金曜日14:30
5月〜9月 水・金曜日14:30/日曜日11:30
■アクセス:バス(No.40、40A、40B、40C/PARNELL STREETから:GLASNEVIN CEMETERY下車)



The Casino at Marino
カジノマリノ (114)

オコンネル通りから北東に5km、ダブリン湾を臨む見晴らしのよいマリノ にあるカジノ(イタリア語の“小さい家”)は、チャールモント伯爵が地中海地方を旅行した時に、アイルランドに美しいギリシャスタイルの家を建てたいと夢みて、建築家ウィリアム・チェンバースに依頼して実現させたもの(チャールモント伯爵の自宅:パーネルスクエアのタウンハウス、現ヒュー・レーンアートギャラリーも同じくチェンバースが設計した)。
カジノの建築には1758年から15年近く要し、当時2万ポンド(今日のおよそ250万ユーロ)の建築費用を投じて建てられた。1881年に広大な土地とともに売りに出され放置されていたが、1930年に政府が買い取り近年修復が行なわれて、もとの優雅な姿を取り戻した。

カジノにはチャーミングな“トリック”がたくさんある。一見、大きな扉と窓のため、一階建てで、大きな部屋が一つだけある建物に見えるが、ドアは下半分だけが開き、実は二階建てで、地下の部屋をあわせると16部屋ある。屋根の2つの壷は煙突で、円柱には‘とゆ’が隠され、建物の四隅を石のライオンが守っている。応接間やサロンには美しい漆喰彫刻や寄せ木張りのフロアがあり、半円形の玄関などかわいらしいレイアウトとなっている。

115.マリノクレセント(Marino Crecent)
マリノクレセント(マリノからダブリン市内行きのバスで2階の左側に座ると見える)は優雅なジョージ王朝建築のタウンハウスで、真偽の程は不明だが、カジノマリノから美しい海の風景が見えるのを妨げるためにオーナーがわざとこのようにデザインしたということで「 Ffolliot の復讐」というニックネームで呼ばれた。
マリノクレセント15番地は「ドラキュラ」の著者ブラム・ストーカーが1847年に生まれた家。毎年夏には、著者と作品のレクチャーを行うサマースクールを開催している。
カジノマリノ
Fairview Park, off Malahide Road, Dublin 3
TEL: 01-8331618
■開館:2月〜3月・11月〜12月 土・日曜日12:00〜16:00
4月・10月 土・日曜日12:00〜17:00
5月毎日10:00〜17:00
6月〜9月毎日10:00〜18:00
■アクセス:DART(CLONTARF STATION下車)/バス(No.20、20A/EDEN QUAYから、27B、42/BERESFORD PLACEから他:GRIFFITH AVENUE下車)
■料金:2.75ユーロ/学生1.25ユーロ

チャールモント伯爵はダブリンの貴族にとって黄金時代であった18世紀に生き、アイルランドを自治国家にすることを目指した。アイルランド義勇軍の最初の最高司令官で、グラタン議会ではヘンリーグラタン同様、合邦法(アクトオブユニオン)に反対した。


建築家ウィリアム・チェンバースはカジノを設計したが、一度もアイルランドを訪れることはできず、カジノの実物を見ることはできなかった。




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