ダブリンの見どころ<南界隈・テンプルバーエリア>
DUBLIN


Temple Bar Area
テンプルバーエリア
中世から受け継がれた石畳みの細い道が交差するかつてのスラム街は、アートが溢れるファッショナブルな界隈に生まれ変わった。斬新なギャラリーやおしゃれなカフェが並び、音楽、映画、演劇などここから世界へ発信される作品も少なくない。


Temple Bar
テンプルバー (27)

ヘンリー8世の宗教改革によって16世紀に修道院が解散になるまで、現在のテンプルバーエリアはアウグスティヌス会修道院が所有していた。その後この土地を引き継いだ英国人の高官サー・ウィリアム・テンプルから“テンプルバー”と呼ばれるようになった。“バー”は川沿いの道を表わす。
1707年に税関(カスタムハウス)がリフィー川の南岸(現在のクラレンスホテルの建つ場所)に建てられアイルランドに運ばれるすべての物資がこの税関で検査を受けた。そのためこの界隈には荷物を保管する倉庫が立ち並び、商店や酒場、宿が密集し、大いに繁栄していた。しかし1791年に北岸にカスタムハウスが移転されると、テンプルバーの倉庫や店は閉鎖、人々が去って建物だけが残され、徐々にスラム街へと替わっていった。
1960年代にCIE (交通公社)がリフィー川の北岸にあった中央バスターミナルをテンプルバーエリアに移転する計画で土地の買収を開始した。その間、すでに取得していた建物を短期契約で安く賃貸していたところ、小さな店や芸術家が次々と集まり、やがて住民の多くからバスターミナル移転の中止の嘆願書が提出された。結局バスターミナルの移転は1985年に中止となり、以来テンプルバーはロンドンのコベントガーデンやパリのレアール地区のような、ファッショナブルなレストランやカフェ、野外劇場やアートミュージアムなどが集まる芸術村となった。
現在もアイルランド文化の発信地として発展を続けている。
テンプルバー
■アクセス:トリニティカレッジから徒歩約3分

テンプルバー
インフォメーション
センター
12 East Essex St., Temple Bar, Dublin 2
TEL: 01-6772255
http://www.templebar.ie
■開館:月〜金曜日9:30〜17:30
テンプルバーガイドやイベント情報など。




1. アイリッシュフィルムセンター(Irish Film Centre)
テンプルバー初の共同文化プロジェクトで製作された映画「コミットメンツ」(1991年)のヒットをきっかけに1992年に設立されたフィルムセンター。アイルランド映画アーカイブ(保管所)とアイルランドの映画製作組合の本部で、年間を通じて各種映画祭やイベント、ワークショップやセミナーを企画している。足元から照らされる幻想的な長い廊下の先に書店やレストラン、バーがあり、2つのスクリーンでは自主製作映画やアイルランド映画のイントロダクションなどが上映される。建物は1692年当時クエーカー教徒の礼拝堂を改装したもの(一部分はオリジナルのまま)。

アイリッシュフィルム
センター
6 Eustace St., Temple Bar
TEL: 01-6795744
http://www.fii.ie
■開館:月〜金曜日10:00〜18:00/
レストラン:月〜金曜日9:30〜23:30/土・日曜日11:00〜23:30

2. ジ・アーク(The Ark)(チルドレンズカルチャーセンター)
7歳から14歳までのカルチャーセンター。子供サイズの講堂に子供サイズの高さの窓。ステージの後ろの壁が開きミーティングハウススクエアで野外パフォーマンスができるように設計されている。


ジ・アーク
11a Eustace St., Temple Bar
TEL: 01-6707788
http://www.ark.ie
■非公開

3. ギャラリーオブフォトグラフィ(Gallery of Photography)
明るく、近代的なギャラリーで、20世紀のアイルランドや海外の写真家の作品と、月替わりでさまざまなジャンルの作品を展示する。ショップではギャラリー推薦の写真集やポストカードが販売されている。


ギャラリーオブ
フォトグラフィ

Meeting House Square, Temple Bar
TEL: 01-6714654
http://www.irish-
photography.com
■開館:火〜土曜日11:00〜18:00/日曜日14:00〜18:00
■休館:月曜日

4. ミーティングハウススクエア(Meeting House Square)
映画の上映や演劇、コンサートなど夏にさまざまなイベントを開催する野外劇場。また土曜日の午前中にはパン、ケーキ、チーズ、くだもの、チョコレート、有機野菜、寿司などが並ぶフードマーケットも開催されている。
ユースタス通り(Eustace St.)は17世紀末からある通りで、近年リニューアルした際200年から300年前のウィニフレッドの泉も復元された。



5. テンプルバーミュージックセンター(Temple Bar Music Centre)
音楽、ダンス、演劇などのコンサートや新人アーティストの紹介。地下にレコーディングスタジオがあり、1階は340人を収容するコンサートホール。2階と3階はインフォメーションセンター。4階はミュージックスクール。毎夜イベントやコンサートが行われる。

テンプルバーミュージック
センター
Curved St., Temple Bar
TEL: 01-6709202
http://www.tbmc.ie
■開館:月〜日曜日9:00〜2:00
6. アートセレクト(Art Select)
グラフィック、写真、ブロンズ像、陶器、ガラスワークなどさまざまなジャンルのアーティストの個展を行なう。

アートセレクト
Meeting House Square, Temple Bar
TEL: 01-6351046
http://www.artselect.ie
■開館:月〜土曜日10:00〜18:00
■休館:日曜日

7. テンプルバーギャラリー&スタジオ(Temple Bar Gallery & Studios)
近代アイルランドアーティストによる作品が30のスタジオと2つのギャラリーに展示されている。この種の建物ではアイルランド最大。

テンプルバーギャラリー
&スタジオ

5-9 Temple Bar
TEL: 01-6710073
http://www.templebar
gallery.com
■開館:火、水、金、土曜日11:00〜18:00/木曜日11:00〜19:00
■休館:日・月曜日

8. デザインヤード(DESIGNyard)
現代のアイルランドのジュエリー、家具、インテリアデザインなどのショールーム。18世紀の倉庫を改造した建物で、モザイク模様の床は建物の下を流れるポドル川(River Poddle)を表現している。

デザインヤード
12 East Essex St., Temple Bar
TEL: 01-6778453
http://www.designyard.ie
■開館:月、水〜土曜日10:00〜17:30/火曜日11:00〜17:30
■休館:日曜日

9. オリジナルプリントギャラリー(Original Print Gallery) 
エッチング、リトグラフ、スクリーンプリントなど主にアイルランドの作品の展示。かなり高度な技術の作品が多い。

オリジナルプリント
ギャラリー
4 Temple Bar
TEL: 01-6773657
http://www.originalprint.ie
■開館:月〜金曜日10:30〜17:30/土曜日11:00〜17:30/日曜日14:00〜18:00

10. オリンピアシアター(Olympia Theatre)
1749年に「エリンミュージックホール」(Star of Erin Music Hall)としてオープンしたダブリンで最も古く現存する劇場。チャップリンやメアリーブラックも舞台に立った。今日ではミュージカルやスタンドアップコメディ、金曜日と土曜日はレイトナイトコンサートが行なわれる。

オリンピアシアター
72 Dame St., Temple Bar
TEL: 01-6793323
http://www.olympia.ie
11. プロジェクト(アートセンター)(Project)
1966年に設立し、実験的、前衛的演劇、ダンス、ビジュアルアートなどさまざまなジャンルのパフォーマーに発表の場を提供する。ここを出発点として世界で活躍しているアーティストも少なくない。

プロジェクト
36 East Essex St., Temple Bar
TEL: 01-6796622
http://www.project.ie

12. ナショナルフォトグラフィックアーカイブ
(National Photographic Archive)
アイルランド国立図書館所蔵の写真およそ30万点を収容し、その中から定期的に歴史や文化、過去の風景などテーマに沿って展示を行なう。

ナショナルフォトグラ
フィックアーカイブ
Meeting House Square, Temple Bar
TEL: 01-6030200
http://www.nli.ie
■開館:月〜金曜日10:00〜17:00/土曜日10:00〜14:00
■休館:日曜日

13. グラフィックスタジオギャラリー(Graphic Studio Gallery)
グラフィックの販売と展示を行なう。

グラフィックスタジオ
ギャラリー
Through The Arch, Off Cope St., Temple Bar
TEL: 01-6798021
http://www.graphicstudio
dublin.com
■開館:月〜金曜日10:00〜17:30/土曜日11:00〜17:00
■休館:日曜日

14. アイルランド銀行アートセンター(Bank of Ireland Arts Centre)
アイルランド銀行がアイルランド自治議会の議事堂の建物を購入した1803年に建てた別館。シングやイエーツのサインのあるアビー座からの手紙や、銀行創業当時の通貨などが展示されている。またランチタイムリサイタルやチャリティーコンサート、演劇や詩の朗読などを行なう。


アイルランド銀行アート
センター
Foster Place, Temple Bar
TEL: 01-6712261
http://www.bank
ofireland.ie
■開館:火〜金曜日10:00〜16:00(土・日曜日は事前予約のみ)
■休館:月曜日

15. クラレンスホテル (The Clarence Hotel)
U2がオーナーの5ツ星スタイリッシュホテル。1852年に建てられたホテルで伝統の中に近代的な装飾や調度品が備わって高級感がある。
ティナターナーやビョーク、ジャック・ニコルソンも宿泊した。ホテル内にナイトクラブ(The Kitchen)や高級食材を使ったレストラン(The Tea Rooms)もある。
クラレンスホテル
6-8 Wellington Quay
TEL: 01-4070800
http://www.theclarence.ie



The Bank of Ireland
アイルランド銀行 (28)

トリニティカレッジの向いの荘厳なアイルランド銀行の建物は1729年から1739年にエドワード・ロベット・ピアースの設計でアイルランド自治議会の議事堂として建築された(議会堂/上院部屋と下院部屋)。屋根の上の3体の像は知恵を象徴するウィズダム(Wisdom)、正義の女神ジャスティス(Justice)、自由の女神リバティ(Liberty)。ウエストモーランド通り(Westmorland St.)の東側と西側のコリント式のポルチコ(柱廊のある玄関)は1785年と1797年に建築家ジェームス・ガンドンが設計し加えたもの。

18世紀のジョージ王朝時代の繁栄と建築における最盛期のシンボルとなる建物で、富と権力を持ったプロテスタントのイギリス系アイルランド人がアイルランドで最初に自治権を勝ち取り1782年グラタン議会を発足させたところ。ヘンリー・グラタンが「アイルランドは今、国家となった」と宣言をする像がカレッジグリーン側に立っている。
しかし、わずか18年後の1800年8月2日に、グラタン議会は自らイギリスとの統合に賛成票を投じ、合邦法(アクトオブユニオン)が可決した。政治の中心が完全にロンドンに移されダブリンはその後、急激に衰退していった。

建物は議会場の内装を一切を取り払い、今後二度と議会用に利用しないという約束で1802年に4万ポンドでアイルランド銀行に売却された。下院部屋(Chamber of the House of Commons)は銀行の業務ホールとなっている。



●上院部屋(Chamber of the House of Lords) :エドワード・ロベット・ピアースが設計したそのままの状態で保存されている。1780年代に製造された1233ピースのクリスタルシャンデリアや18世紀の2枚のタペストリー『ボイン川の戦い(The Glorious Battle of the Boyne)/1690年』とプロテスタントの勝利『ロンドンデリーの防御 (The Glorious Defence of Londonderry)/1689年』、そしてアイリッシュオーク材を使用した家具や暖炉、長テーブルが厳粛な雰囲気を醸し出している。

●アイルランド銀行アートセンター(テンプルバー14.
アイルランド銀行
2 College Green, Dublin 2
TEL: 01-6776801
■開館:月・火・水・金曜日10:00〜16:00/木曜日10:00〜17:00(ガイド付ツアー:火曜日10:30、11:30、13:45)
■休館:土・日曜日、祝日
■無料






Half Penny Bridge(Ha'penny Bridge)
ハーフペニー橋 (29)

テンプルバーからリフィー川の北岸(リフィー通り)へ渡るエレガントなアーチ型の橋は1816年、英国の鉄職人ジョン・ウィンザーのデザインで、当時唯一の歩行者用の橋として建てられた。ウエリントンブリッジという名前であったが、1919年まで橋を渡るのに半ペニーの通行税を支払わなければならなかったことからハーフペニー橋と呼ばれるようになった。メタルブリッジとも呼ばれ、本当の名前はリフィーブリッジ(Liffey Bridge)。修復が完了し建築当時のランプも取り付けられた。ハーフペニー橋からマーチャントアーチ(Merchants' Arch)を通るとにぎやかなテンプルバーエリアへ入る。
■アクセス:トリニティカレッジから徒歩約5分






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