<聖フィニアン>
(St Finian/470-549?)祭日12月12日
『アイルランドの聖人の教師』。アイルランドの修道院制度の設立に多大な貢献をした。カーロウ県マイシャルで生まれ、若くして3つの教会を設立し、その後ウェールズに渡り修道院で学んだ。そして修道院での苦行が神に仕える最もよい方法であると確信し、アイルランドに戻り、まずウィックロー県アゴール(Aghowle)に修道院を建てた。当時、小王国の部族単位でまとまっていたアイルランドにおいては、修道院制度は容易に受け入れられ、すみやかに浸透していった。そしてフィニアンは520年にミース県クロナードに修道院を設立した。クロナード修道院はすぐれた門弟を多く輩出し、その門弟たちもアイルランド各地に修道院を建て、ますます修道院制度が発展していった。クロナード修道院の門弟で特に卓越した12人は「アイルランドの12人の使徒」と呼ばれ、アイルランドだけでなく、大陸やブリテン島にアイルランドの修道院を広めた。フィニアンは549年に亡くなったが、クロナード修道院は16世紀まで繁栄した。
<聖キーラン>
(St Kieran, St Ciaran of Clonmaenois/516-556)祭日9月9日
アイルランドの12人の使徒のひとり。聖キーランはコナハト地方で大工の息子に生まれた。クロナードの聖フィニアン学校で学んだ修道士の中でも最も学識があったと言われ、クアラ国王の娘の家庭教師となった。キーランは聖エンダとともにアラン諸島のイニシュモア島で7年間隠遁生活を送った後、イゼル(Isel)と呼ばれたアイルランド中央部の修道院に入った。しかしキーランの過剰な慈善行為が修道院の経営を圧迫したため修道院を出され、エインジン島(Inis Aingin/Hare Island)で8人の隠修士とともに過ごし、やがてオファリー県のシャノン川のほとりに移り住んだ。その地に築いた修道院はのちにクロンマクノイズ修道院として、数世紀にわたってアイルランドの学問の中心として繁栄する。
<聖ブレンダン>
(St Brendan, St Brendan of Clonfert/484-577)祭日5月16日
アイルランドの12人の使徒のひとり。トラリーで生まれ、聖イタ(St Ita)に教育を受け、512年にエルク司教(Bishop Erc)から聖職を授けられたと考えられている。560年ごろクロンフェート修道院と学校を建て、そこには一時期3000人の修道士が修行をしたと伝えられている。ブレンダンとブレンダン兄弟は<聖なる島>を探して大西洋を大航海し、7年間大西洋の島々でキリストの教義を説き、最後にはアメリカ大陸へ辿り着いたという伝説がある。その事跡を記した(Brendan the Navigator/ブレンダン航海記)はコロンブスより早くアメリカ大陸に到達した伝説の英雄として全ヨーロッパに広く知れ渡った。船乗りの守護聖人。
<聖コルンバヌス/聖コルマン>
(St Columba, Columbanus, Colman/543?-615)祭日11月23日
聖コルンバヌスは543年ごろにレンスター地方で生まれ、ダウン県のバンゴール修道院で学んだ。 590年に12人の弟子とともに大陸に渡来し、ガリア人にキリスト教の福音を説いた。ブルゴーニュ地方の王に歓待されボージュ山脈のアンヌグレイ、リュクシーユとフォンテーヌに修道院を設立した。しかし、フランク教会はアイルランドからの宣教師が強い影響力を持つことに反対し、特にコルンバヌスが定めたアイルランド的な典礼や復活祭日算定法などで対立、教会会議でコルンバヌスの意見は認められず、さらに、宮廷と法廷の行動を批判したことにより、ボージュの地を追放された。スイスを放浪し、ついにはローマをめざしてライン川を下った。ミラノの国王から受け入れられ、613年にボッビオに修道院を設立、コルンバヌスは615年に亡くなったが、聖人の教えを受け継いだ多くの弟子たちがさらに数多くの修道院を設立し北イタリアでその後数世紀に渡ってキリスト教の中心地として栄えた。
<聖ゴール>
(St Gall/?-630)祭日10月16日
アイルランドで生まれ、バンゴールで聖コルンバと聖コムゴールに教育を受けた。聖コルンバヌスが大陸に渡る際に付き添った12人の弟子のひとり。ボージュ山脈のリュクシーユ修道院の創設を助けた。 聖コルンバヌスがフランスから追放された時、スイスに同行した。ゴールはスイスで残留して、Steinach 川 (Steinach River) 流域で隠遁生活を送った。この地に聖ゴール修道院(のちのザンクトガレン修道院)が建てられ、聖書の学者であったゴールから受け継がれた学校はのちに文学、芸術、音楽の中心地となった。ゴールは2つの主教職と修道院長の申し出があったが断り、隠修士であり続けた。ゴールはスイスの使徒として崇拝されている。
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■アイルランドの12人の使徒
St Ciaran of Saighir,
St Ciaran of Clonmaenois,
St Brendan of Birr,
St Brendan of Clonfert,
St Columba of Tir-da-Glasi,
St Columba of lona,
St Mobhi of Glasnevin,
St Ruadhan of Lorrha,
St Senan of Iniscathay,
St Ninnidh of Loch Erne,
St Lasserian mac Madfraech and
St Canice of Aghaboe.
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